【自主課題】「デザインの経験値展」出展作品
「ノベルティとして配布するボールペンのデザイン」 製作期間:2019/7-9(3ヶ月)
◼︎ デザイン依頼内容
・ボールペンの昨日よりもものとして机上に置かれた時の存在感、佇まいを重視したい
・個性的な形状
・ボールペンを見ただけで当ギャラリーを思い出してもらえるデザインを希望
【架空のギャラリーショップ】
このイベントには架空のギャラリーショップが設定されていた。
・うつわのギャラリーショップ 器はモノトーン基調、マットな質感を多く取り揃える
・ギャラリー名は「calm holm」(英語で「穏やかな中洲」という意味)
・ギャラリーは白い壁とモルタルの床で作られたミニマムな空間
◼︎ イベント概要
プロのデザイナーと学生が名前を伏せて同じ課題に取り組みました。
プロダクトデザイナー橋本崇秀氏によるイベントに参加。
「プロと学生の経験値の差はどのくらいあるのか?」ということをテーマにした企画。
このイベントにはグラフィック、コピーライティング、写真、レタッチ、プロダクト、パッケージの6つの
カテゴリーがあり、私はプロダクトのカテゴリーに出展した。
羽のようなボールペン
ギャラリー名が「calm holm(穏やかな中洲)」から、中洲に溶け込むようなボールペンを考案。
中洲が鳥の生息地と言われていることから、羽をモチーフに採用。
◼︎ ターゲット
ギャラリーに来るうつわ好きの女性
従来の書きやすさ重視のボールペンではなく、うつわのように人の手に馴染む柔らかな曲線を意識した。
◼︎ プロセス
1 大まかなサイズの決定
スタイロでのモデル製作。ノベルティとして配布することからポケットにも入りやすい小さめのサイズ感(長さ110)を意識した。
2 羽のような柔らかな曲面
ペン先やおしり部分のRを石膏モデルを削りながら考えた。
また、ペン先からお腹部分にかけてのRの切り替え位置の調整も行った。
3 芯の位置の調整・細かなRの指定
ボールペンは樹脂製との指定があったため、最終的に3Dプリンターで出力した。
芯の位置の調整に加え、パーツごとにスタディを出力して細かなRの指定を行った。
デザイナーと案を詰める
私が書いた図面をもとに、主催者の方と案を詰めていった。
修正前の私一人で書いた図面を元に出力したレンダリングは、自分の中で思い描いていたイメージとかけ離れており、ものづくりの世界での図面の重要性を痛感した。
◼︎ 他のデザイナーとの比較
私の作品 / デザイナー歴4 / デザイナー歴18年
・来場者の声「女性人気が一番高かった」
・デザイナーの声「3つのボールペンの中で一番いいと思います」
▶︎ 中洲から鳥の羽をイメージしたシンプルな思考を褒めていただいた。
外でも自分の力が通用するのだという自信になった。
・主催者の声「このボールペンが作りたい!という強い意志を感じた」
▶︎ 自分の作りたいものをブレずに持ち続ける大切さを学んだ。